Where am I ? 海外生活日記

〜now i'm in Dubai〜

不思議なDubai

フランスからドバイに引っ越してきて一ヶ月が経ち、いまだホテル暮らしの日々を送っております。

契約寸前まで進んだものの途中で不動産屋とのトラブルで契約が白紙に戻ったり、アパートのオーナーと不動産屋との間で価格設定が違っていたりと、日本では当然、フランスでもめったにお目にかかれないこの国ならではの社会システムにまんまと巻き込まれたわけですが、面倒な事も、ありえない事も、ここではスタンダードなのです。

まず、ドバイには200カ国以上の国籍が混ざり合って生活をしているので、分かり合うとか理解し合うとか、そう言う事はけっこうどうでもよくて、いかに自分にストレスを溜めないで生活をするか?が重要のようです。ここで初めてフランスの免疫があってよかったなと思っています。

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言葉に関しては、とにかくみんないろんな発音のいろんな文法の英語を適当に使いこなして生活しています。もちろん、グラマティカルでスマートな英語を話す人も大勢いますし、多くのフィリピン人はほぼネイティブに近い英語力があります。人件費が日本人よりも低く、サービス業に向いた性格、そんな訳でドバイでの接客系の仕事はほとんどがフィリピン人です。

では日本人はどんな仕事をしているのでしょうか?

多くは大手企業の駐在員さんか日系の中東支社での勤務、あるいは現地採用、もちろん起業されている方もいます。

今、この発展目覚ましいドバイで将来の種まきをして、いずれこちらで開発や建築、資材提供のビジネス展開を考えられている人には、うってつけのチャレンジの場だと私は思います。ジャパンクオリティーはドバイの主要個所で採用されているし、何せブランド、高品質を好む傾向にあるエミレーツ人にはやはり日本製品は信頼度が高い様に思います。

実際に、2010年から開通したメトロも日本企業を中心として製造されているし、世界一の水族館のアクリル板も日本の資材と技術が叶えた最高作品の一つなのです。

ここで少し日常生活の事をお話しします。

ドバイでは金曜日を除き、多くの企業は週休6日労働です。それに加えて、ナショナルホリデーがありますが、流通や商業施設は基本的に毎日稼働しています。毎日決まった時間にコーランが流れてきては、何とも言えない雰囲気に包まれます。特に日が沈む夕方頃にはイスラムの事は分からなくても、誰もがアラブの国いる事を実感できるはずです。

物価は基本的に日本よりも低いのですが、賃貸アパートの家賃を一括で一年分支払う事が原則なので、スポンサーのサポートなしでは豊かな暮らしは望めません。

ただし、こちらで働く人々はもれなく住居、ビザの手当が保証されているので、本国を離れる前に必ず就労ビザが発行されます。誰でもスポンサーさえみつける事ができれば、ドバイに住む事は可能なのです。一方、90%が外国人なので、様々なアイデンティーが混ざり合っていて、その中でビジネスを成功させるのは決して容易な事ではないと思います。

また、英語を使う事が当然の生活なので、どんな国籍だろうと、どんなバックグランドだろうと、英語が話せればたいていの事が解決できます。そこが出来ないと逆にみじめな気持ちになります。私は英語よりも先にフランス語を学んだので、言語に対するリスペクトと同時に、この国の文化も学びました。英語とはなんと便利で、誰とでも繋がる事ができる道具なんだろうと思う一方で、使い捨て商品のように、便利に使われてはいるものの、言葉そのものに付加価値を感じない言語だなと改めて感じています。

ただ、ここでは英語力が高ければ高い程、2カ国語よりも3カ国語が、流暢に使いこなせる方が好まれます。

仕事探しに関しては、

最近始めた方法としては、社交的な場面で自分を上手く売り込む事。

これはそんなに難しくないので、私の場合は主人がフランス人なので、そこを上手く使って、フランス人の特にこちらで実績を積んで、既に成功している女性達の中に入って、楽しくお話をする。これは自分のキャラクターを相手に知ってもらう為にも有効的だし、一度知り合いになると、フランス人はとてもフレンドリー(同性だと特に)なので、自分では不可能な所からチャンスを引き出してくれる重要な取引相手だと思って、多少面倒でも人の集まる所に足を運ぶ事。これが今の所、一番ストレスがない就活方法です。

もちろん、損得勘定なしに、フィーリングの合う仲間だからこそ、自分の将来の事や、悩みも打ち明ける事ができるのですが。

今週末やっと自分達のアパートで本格的なドバイライフが始まります。全ての物事が変化する様に、できるだけ前だけを見てドバイを楽しみたいと思います。

 

つづく