Where am I ? 海外生活日記

〜now i'm in Dubai〜

フランスで就職活動

フランス南西部、トゥールーズに引っ越してきてから既に一ヶ月か経ちました。
ここまでの就活成果はまずまずと言った所でしょうか。
まずまずと言うのは、自分なりのチャレンジや生活にプラスになる自信が身に付いたかどうかの自己判断ですが。

ちなみに日本人コミュニティーが発展していない地方都市では、手助けになる便利な職探しのツールがないので、自力で解決して行く必要があります。

それでは実際に私が行った仕事探しの方法を下記にまとめてみました。
やっている事は日本とそれほど変わりないのですが、ヨーロッパでの就労経験がない事と、全てがフランス語でのやりとり。と言う点で苦労しているわけです。

①直接お店に履歴書を持って行って、募集がないか聞く。

これは勇気が入りますが、やる気を見せるのに効果的な方法で、日本ではお店のウィンドーに募集の紙が貼られている事が多いのですが、フランスではそう滅多にありませんので、自分から聞きに行きます。

自己プレゼンができそうな雰囲気であれば手短にやる気をアピールします。
私が履歴書を置いたお店は、靴屋、アクセサリーショップ、洋服屋、アイスクリーム屋、お茶屋、カフェ、和食レストラン、香水屋、化粧品屋などを中心に街中を歩き回り、あまり深く考えず、だいたい同じ様なセリフを言って履歴書を配りました。
返答は様々ですが、店員や責任者とのコミュニケーションの中で学ぶ事もあり、始めは見知らぬ外国人が急に訪ねてきて嫌な顔されないだろうか?と緊張しましたが、思っていたよりも話しを聞いてくれる人が多くてコミュニケーションの根本的な違いを感じる事ができました。

 

②人材派遣へ登録

日本同様に、多くの派遣会社が存在しますが、各専門職種によって代理店が異なるので、まず自分の専門は何なのかを理解していないと登録すらできません。

ここでも同様に自己プレゼンをして、必要書類に記入するシステムで、ほとんど日本とやり方は変わりません。
即戦力になるスペシャリスト、あるいは人数合わせの誰でもできる仕事、肉体労働。に大きく分けられています。
私は3社へ登録しましたが、即戦力としては力不足なのであまり期待はしていません。


③ウェブサイトから応募する

リクルートのサイトから一方的に応募する。

いつでもウェブからエントリーできますが、直接履歴書を持って行くやり方に比べて、ヒット率は低いです。
お店や会社のサイトに直接送るのも良い方法ですが、よほど興味をそそられる履歴書なりモチベーションレターがないと返事がくる確立は低いと思います。
(職種による)

④周囲の友達に求職中である事をアピールしておく
地味に求職モードをアピールしておくと引き寄せの法則で少なからず情報は入手できる。

①〜③を主に一ヶ月かけて実践したのですが、
この内一つだけアクセサリーショップから声をかえてもえらました。
1日だけの体験入店でしたが、レジや接客、商品の掛替えなど数時間でもお店に立てた事や、何よりも経験ゼロの壁をやっと乗り越えられた自分に感激しました。
私は人よりもこの壁にチャレンジする事自体に時間がかかるタイプで、今は自分の中のプライドを崩して新たなアイデンティティを構築中です。
既に何年も前からヨーロッパやアジアで働く古くからの友人がよく私に言う言葉があるのですが、「躊躇するだけ時間の無駄」、「貧乏も金持ちも持ってるものは時間」、「ファーストフードだろうが、ソーシャライズされるって意味ではやる価値はある」。
この言葉に耳が痛いと感じていた頃はまだ私がアクションを起こせなかった頃の事で、今は言い訳も何もなく、すんなりこの言葉に納得できるし、「やった事もないくせに、これはしたくないと思う気持ちの図々しさに」にやっと気づく事ができました。
もし言葉も必要ないようなテクニックが備わっていれば話しは別ですが、地方で経験もない私には選べる余地がないのが正直な所です。

日々一喜一憂する中で、
それでも私がここで挑戦する事に意義があると感じている限り、フランスは私の苦手意識を克服するための修行の地でもあります。
簡単に見つからない自分の理想から遠ければ遠い程、そこに辿り着くまでのプロセスに意味があると思うので、近道せずにこれからも今の姿勢を崩さずに進んで行こうと思います。

f:id:yoh0826:20130503221333p:plain

妊娠したいフランス女性が飲んでいるサプリ

少し前から治療でお世話になっている、婦人科の先生から「妊娠を希望するフランス人女性ならだいたい飲んでるよ」と処方して頂いた、葉酸(folic acid)サプリメントについて今回はお話したいと思います。

ちなみに日本では、婦人科の先生からわざわざ飲んでねと処方されるのでしょうか?

さて、この葉酸と言うビタミンを摂取するタイミングですが、フランスではだいたい妊娠予定の数ヶ月前から妊娠初期にかけて積極的に摂ると良いとされています。

みなさんご存知でしたか?

なぜ葉酸が必要なのでしょうか?

葉酸には赤血球を生成し、DNAを構成している核酸(遺伝子を作る材料)を合成する働きがあります。葉酸が不足すると貧血を起こしたり、妊婦さんの場合は胎内の赤ちゃんが神経管閉鎖障害などを引き起こす可能性があるそうです。
これは、妊娠を希望する女性だけに限らず、一般男女にも必要な栄養素なので、どのくらいの量が日々必要なのかをしっかり把握しておきたいですね。

葉酸は一日どのくらい必要なの?

・妊娠希望の女性=1日400μg(マイクログラム)

・妊娠中の女性=1日600μg

・授乳中の女性=1日500μg

・妊娠非希望の男女=1日200μg      

1日400μgってどのくらい?

おおよそ1人当たり、ブロッコリー1株、ほうれん草1把、

トマト中3個、レタス1個、レバー100g、etc...。

このように食事から摂取しようとすると毎日かなりの量を食べなければなりません。

さらに葉酸は水や熱に弱いため、栄養素をしっかり体の中に蓄積させるためにも、

できるだけ "生のまま食べる" 事が好ましいとされています。

肉や魚、穀物は生のままではなかなか食べられませんので、熱を通して失われる栄養素の事も考えると、これらは少しだけ多めに摂る必要がありそうです。

そう言った意味でもやはり、サプリメントを食事のサポート役として味方につける事は合理的な方法なのかもしれませんね。

f:id:yoh0826:20080925110430j:plain

 

葉酸が多く含まれる食品ランキング(食品100g目安)

・肉類 1位 鳥レバー1300μg

    2位 牛レバー1000μg

    3位 豚レバー810μg

 ・魚類   1位 うなぎのきも380μg

    2位 たたみいわし300μg

    3位 あんこうのきも88μg

・野菜 1位 枝豆260μg

    2位 モロヘイヤ250μg

    3位 パセリ、芽キャベツ220μg

・果物 1位 ライチ100μg

    2位 いちご90μg

    3位 アボガド84μg

・海藻類 

              1位 焼き海苔1900μg

      2位 味付け海苔1600μg

              3位 わかめ(素干し)440μg

・きのこ類 

              1位 干し椎茸(乾)240μg

      2位 きくらげ(乾)87μg

              3位 エリンギ80μg         etc...

 
妊娠の準備に必要な心と体のケア、私は自分の経験を通して更にライフスタイルを見直し始めています。各食材の栄養を学ぶ事で、食のありがたみ、自分自身の体を知る事に繋がります。葉酸サプリメントは日本でも手軽に見つかる様なので、ご興味のある方へご紹介させて頂きます。

 

出典:葉酸の気になる効果と摂取方法
   葉酸は妊婦さんに大切な栄養素

 

海外(フランス)で入院・手術する場合。

私事ですが、2/1に子宮外妊娠の手術をうけました。

妊娠発覚からわずか3週間、喜びから一転、妊娠のトラブルの中でも最も危険度の高い子宮外妊娠を経験する事になりました。

今回は発覚が早く、卵管を温存する腹腔鏡下手術と言う方法で妊娠組織だけを切開する手術を行いました。

幸いにも傷跡もほとんどなく、何より回復が早いので精神的なショックも少なくてすみました。

人によっては卵管が破裂するまで気がつかず、目が覚めたら病院のベッドにいたと言う事もあるようです。

こうなると心の準備も、手術方法も選べる余地がありません。

 

 子宮外妊娠の発生率

実は子宮外妊娠の発生率は全体のわずか1%と言われています。

ですからとても稀な事なのです。

ただし、性感染症の既感染が過去にあると、この稀な数値が大幅に跳ね上がります。

産婦人科で何らかの感染症が見つかった場合でも、進行度合い、内蔵癒着があるかないか、これはお腹を開けてみるまでは誰にも分かりません。

更に、クラミジア感染などは殆ど症状が表に出ないので、何年も潜伏している場合があります。

(これが後々厄介な事になる場合があります)

 

前回のブログ記事にも書きましたが、晩婚化により出産年齢が延びている今、いざ子供が欲しいと思った時に、自分の体が妊娠できる状態にあるのか?がとても重要になります。

そういった厳しい現実の中でやはり産婦人科には年に一度、健康診断だと思って診察される事をおすすめします。

今はブライダルチェックと言う診察方法も存在するので、パートナーと一緒に受診される

とストレスも半減すると思います。

 

私がうけた腹腔鏡下手術とは?

皆さんの中にどれくらいの方が腹腔鏡下手術の存在をご存知でしょうか。

実はこの技術、1987年にフランス・リヨンから始まった画期的な手術方法なのです。

その内容は、腹腔内を細いCCDカメラを通して手術室のテレビモニター画面に映像を映し出し、外科医はその画面を診ながら細い電気メスやハサミなどの手術器具を使って手術を行います。

傷跡はお臍の下に0.5㎜、下腹部左右に1.5㎝程度のものです。

最後は吻合器でホチキス止めをして傷口を塞ぎます。

私の場合、術後の痛みは殆どなかったのですが、点滴のチューブにより動きが制御されていたのが何よりもストレスでした。

 

術後の様子

緊急入院から退院まではたったの3日間、あっと言う間に初めての妊娠がリセットされました。

手術後は妊娠中に放出されるHCGホルモンの値を経過観察します。

この値がいつまでも下がらないと妊娠組織が体に残っている事になります。その場合、化学療法を行い組織が完全に消滅するまで再度経過観察する必要があります。

本来は喜ぶべき妊娠が結果的に子宮外妊娠や稽留(けいりゅう)流産になったとたん、体はこの組織を排出しようとします。

それが下腹部痛や出血と言う目に見える症状で現れてきます。

妊娠のプロセスには多くの困難が潜んでいますが、逆に健康な赤ちゃんの場合、私達には計り知れないほどの生命力で元気に力強く育ってくれるはずです。

 

 

f:id:yoh0826:20130315145827j:plain

 

医療費の仕組み

今回3日間の入院(個部屋)でかかった費用は、

診察、手術、入院中に服用した薬代を含めて6€(600円程度)でした。

6€は3日間のネット使用料です。

尚、国保に加えMutuelle(ミチュエル)と言う民間の共済組合・相互保険に加入していると、ほぼ100%の医療費がカバーされます。

国保だけの場合は規定医療費の70%が払い戻しされます。これは日本と同様です。尚、かかりつけ医を経由しなかった場合の追加料金には、民間保険などの適応は許されていません。

 

病院の選び方

私が住んでいるような小さな田舎町だと、通常産婦人科では初診の患者は診てもらえません。状況にもよりますが、おそらく予約でいっぱいだからです。

この事を知らないで近所の産婦人科にいつでも診てもらえると思ったら大間違いでした。結局10キロも離れた他の病院で予約が取れたものの、一ヶ月も先で、妊娠初期の診断には不向きです。

そうこうしている内に腹痛と出血がおき、結局は40キロも離れた街まで救急外来で診察するはめになりました。こう言う時に都会の便利さを痛感するものです。

 私を含めこれから妊娠を希望されている方は、念のため緊急で診てもらえる総合病院が近所にあるか、場所だけでも把握しておくと安心かもしれませんね。

その場合、自分以外にも共通の認識を持つ人がいるとさらに良いかもしれません。 

 

外国での妊娠・体のタイムリミットを知ること

フランスで妊娠するとまず初めに、産婦人科もしくはかかりつけの医師から血液検査の診断書をもらいます。

血液検査ではHCGホルモンの値を調べ、その結果を受けてやっと婦人科で内診を行う事ができます。

 次に晴れて妊娠が認められると、医師から妊娠証明証をもらえるので、これをCAF(Caisse Allocations Familiales)に提出すると、

家族手当金の受給資格が得られます。

CAFからは出産補助(準備)金が妊娠7ヶ月目に口座振り込みされる仕組みになっています。

フランスでは、妊娠中・出産時に必要な検診代や入院費、薬代などは、保険会社がほぼ100%支払ってくれるので、出産費用に最低10万円と言われる日本とはかなりシステムが異なります。

また、私の様に例外的な手術が必要な子宮外妊娠や入院が必要な場合でも基本的には無料になります。

 

フランスで体外受精をする場合は?

フランスでは43歳まで体外受精(回数制限あり)は無料で行えます。日本では100%の自己負担で、助成金が年2回の15万円/回、出るものの、かなりの負担があり、挑戦する事すらままならい状況と言えます。

 

性に対する意識と知識の違い

 フランスでは卵子老化が35歳から始まっていると言う事を認識している人が多いので、40歳を過ぎた頃から自然妊娠が難しい場合、体外受精へと切り替えるカップルも少なくない様です。

また、体外受精のタイムリミットも基本的には43歳までなので、治療を受ける条件も、男女共に検査を受け、治療を一緒に行うと言うプロセスが必要になってきます。

卵の採卵から移植まで、男性も一緒に付き添い、夫婦単位で喜びも悲しみもシェアできる点が素晴らしいと思います。

一方日本では体外受精のタイムリミットは明確には数字で示されていないと思います。フランスでは現実的な理想ラインをはっきり患者に伝えて、治療できる範囲でベストな結果を出そうと努力してくれます。

時にはオブラートに包んで欲しい様な事まで、正直に言ってくる医師も中にはいるかもしれません。

 f:id:yoh0826:20130314075645p:plain

 

無頓着でいると困るのは自分の体と心

フランスでは性教育に関してもかなり早い段階から、有効な情報を子供達に教育している様で、女性のピル開始年齢が早いのもこの事が影響しているのではないでしょうか。

(個人の自由を象徴している様にも捕れる)

早い人は10代から飲み始めている人もいます。

日本ではここ数年間でやっとピル(避妊目的)の認可が下りたレベルですし、その普及率も3%前後で、欧米に比べるとかなり少ない数です。

尚、ピルは避妊の為だけではなく、自己の体調管理にも役立ちますし、何より定期的に婦人科を受診する理由ができます。

 今、日本は世界一の不妊大国と言われています。赤ちゃんが欲しいなと望む頃、年齢はとっくに妊娠適齢期を過ぎていて、気がつけば「産婦人科なんて一回も受診した事がない」なんて言う人もいるのでは?

更に晩婚化もこれに拍車をかけ、どんどん高齢出産が増えています。私も間もなくその年齢に差し掛かろうとしています。

子供は欲しい時にいつでも妊娠できると思っていても、そうではない事もあります。

未然にトラブルを防ぐ為にも、

妊娠前から婦人科の定期検診を個人的にはおすすめしたいです。

自分の体は自分でしか守れません!

 

Pourquoi Itadaki-masu renait de ses cendres?

私達の電子書籍の中で日本人の礼儀や食事作法について触れているのですが、特に震災後に強く感じた、食のありがたみについて改めて内容を抜粋してみました。
なぜ食事の前に「いただきます」と声を揃えて言うのか。
日本の習慣を分かりやすく紹介しています。

Deux ans après la catastrophe de Fukushima, la région vit toujours dans le provisoire. Mais ses habitants déploient une énergie considérable et un enthousiasme intact pour repartir de l'avant.
La catastrophe, a bien sur traumatisé tous les esprits mais a aussi généré une période de pénurie, et de fait les choses simples du quotidien ont retrouvé leur valeur naturelle. (Famille, nourriture….)

Les valeurs traditionnelles qui semblaient appartenir à un autre âge : solidarité,  reconnaissance et appréciation des choses simples de la vie refont surface.

 Par exemple Itadaki-masu est une expression issue du Shintoïsme « Je recevrai humblement (cette nourriture) afin de remercier le cuisiner et tous ceux qui ont perdu leurs vies pour faire le repas..»

Ces dernières années, cette expression signifiait plutôt quelque chose comme bon appétit.  Depuis la catastrophe, il semble qu’elle ait repris tout son sens dans l’esprit du peuple Japonais.

 En effet, depuis peu, on trouve régulièrement des références à Itadaki-masu sur les réseaux sociaux, dans les magazines et dans des livres.

Vous vous interessez à la culture japonaise aussi?↓

f:id:yoh0826:20121227135324j:plain

 

 

ヨーロッパで一番授業日数が少ない国は?

今回の記事はタイトルの通り、ヨーロッパで一番授業日数が少ないフランスの学校システムについてです。特に小学校の事について触れてみました。ではまず、我が国の年間授業日数と比べてみましょう。日本230日、オランダ220日、次いで、ルクセンブルグ、ドイツ、イタリア...の順番になります。

そしてフランスはたったの160日。(今はそれ以下かも)この差はいったい何なのかと言うと、2008年以降、ほぼ全ての学校が週休3日制になり、水曜日と土日がお休みになります。

それに加え、まとまった○○休み的な週が2ヶ月に一回はあるので、夏のバカンスとクリスマス休暇を入れると、年間たったの160日(週約27時間)しか登校しない計算になります。
ここで、日本との違いをお話すると、小中学校では給食の時間+昼休みがだいたい1時間で皆が同じ時間に同じ物を担任の先生と一緒に食べるのが基本ですが、フランスは昼休みも2時間と長いため、人によっては家に戻って食べる、学食で有料の食事をするなど様々です。
ここでもやはり個人主義が優先される環境があるわけです。個人重視で集団を軽視する傾向はイジメの率が低い根本的な要因かもしれませんね。 ちなみになぜ水曜日が休みなの?と思いませんか。
週の中日だから?
これはおそらく宗教的な理由が含まれているからだと思います。
詳しく説明すると古代ローマ、ゲルマン神話が云々と言う長い話しになるので、簡単に言うと、水曜日は「灰の水曜日」と呼ばれ、キリスト教カトリック教会をはじめとする西方教会典礼暦年のうちの一日だからです。また水曜日は斎日とされ、食事のみならず行動も律し、祈りを増やす事が求められる日とされています。日本の神道では「いみび」と読まれている日です。
そんな根本的な事が分かると、留学していたカトリック系の語学学校が水曜日は半日で終わりと言う謎も解けました。 ここで2011年~2012年のフランスの学校休暇日をまとめてみました。

新年度開始

2011年9月5日

Toussaint 休暇

2011年10月23日~11月2日(日本のお彼岸、お盆)

クリスマス休暇

2011年12月18日~2012年1月2日

冬休み

2012年2月19日~3月4日

春休み

2012年4月15日~4月29日

夏休み

2012年7月6日~9月3日

 ※この期間先生達ももちろんお休み!仕事してないな...

 次に小学校の一日をまとめてみます。
朝は8:30~11:30までしっかりお勉強。(低学年は親の送り迎えが必須)-2時間の昼休みを挟み、午後は13:30~16:30まで。(この間20分程度の休憩を挟む)昼食は、生徒も教師も家に戻って食事をするか学食のどちらかを選べる。-放課後は共働きが多いフランスらしく、学童保育が16:30~18:00まで対応している。また、登録制の有料システムで、"Etude surveillée"と呼ばれる、お迎えを待っている間に宿題や自習ができるシステムもしっかりある。フランスには学習塾が存在しないので、"Soutien Scolaire"と言って、学業について行けない子供達を週に2時間特別指導する制度があったり、ベビーシッターや時には学生の家庭教師をつける場合もあります。

共働きと離婚率が高いフランスでは、大人の都合で子供達のライフスタイルがガラリと変わる事が多々あるので、その変化に対応すべく便利と時間はお金で買うと言う合理的な手段が好まれます。土曜日が完全にお休みになったのも、共働きをする親が土曜の朝くらいはゆっくりしたいとか、離婚した両親のそれぞれの家を週末を使って行ったり来たりするのに、日曜だけでは偏りが生じるとか。

この辺りの理由は非常にフランスらしいなと感じました。学校は無償で小学校から大学まで誰もが通えますし、文具のリサイクルもあります。

給食費を毎月全員が決まった日に払う事もなければ、名札、お揃いの上履き、制服、体操着も基本的には存在しないので無駄な出費が抑えられるメリットは高いのかもれません。この様に、子供の頃から自由に物事を選択できる環境が必然的に確立されて行く訳ですが、自由とは一長一短で、日本のように必要最低限の品物が、ある時期になると自動的に両親から与えてもらえる日本の社会システムが、フランス人にとっては少し羨ましく感じるかもしれません。世界一有給休暇が長く、世界一就労時間が短いフランスで、子供達の将来はどの様に変化して行くのか、引き続き観察して行きたいと思います。

やっぱりフランスは食育の国?!

つい最近、偏食する女性達をテーマにした動画を見ました。

その内容はと言うと、ジャム一瓶を毎朝食べる、ショートケーキにタバスコを大量にふりかける、唐辛子を致死量のごとく毎食使う、きなこを全ての料理にふりかける。等々、

正常な人間の味覚ではない方々ばかりでした。
精神的な側面から分析したとしても、やっぱりおかしいのです。

この味覚を日常生活の中で改善する事はほぼ不可能で、

いつか体を壊して自己嫌悪に陥ると言う正に負のスパイラル。

 

この衝撃的な映像の一方で、食育とはいったい何なのか?と改めて考えさせられた訳ですが、幼少期、だいたい3才頃までに基本的な味覚が決定すると言われているそうですが、逆に3才以上にならないと経験できない味覚もたくさんあります。

味覚のバリエーションが広い、食材の匂いに敏感、味見をするだけで一瞬にして料理のアイデアが湧いて来る。と言う特殊な食の才能を持っている人を除いては、少しだけ味覚についてのお勉強が必要かもしれません。

 

つい数週間前に、主人の勤めるカルフールで小学校1、2年の子供達を対象にした

La Semaine du Goût (味覚の一週間)と言うイベントが行われました。

フランス国内ではもう20年目を迎える、10月の恒例行事です。

日本でもこの動きがやっと昨年から始まり、フレンチシェフで有名な三國 清氏を中心に様々な方法で食育指導が行われている様です。

対象年齢がフランスよりも少し高めな事を除けば、教えている内容はほぼ変わらず、

“ 酸っぱい、しょっぱ、甘い、苦い” この味覚の基本構成になる4つを、子供達に教えて行きます。

また、別な所では、ウィンザーホテル洞爺に店を持つ三ツ星レストランのシェフ、

Michel Bras(ミシェル・ブラス)氏が、子供向けの料理教室でこの「4つの味覚」を無料で教えています。

 

さて、主人が今回子供達に実際教えた内容と言うのは、複数の野菜、果物の名前を覚えながら、先程の「4つの味覚」を実際に味わいながら学ぶと言う内容でした。

そこで彼が驚いた事は、多くの子供達がほとんどの野菜や果物の名前と味を正確に知っていた事です。これは住む地域によっても差があるのですが、田舎に住む子供達ほど、野菜の名前や味、色、形を良く知っていると言います。

詳しく言うと、

家庭菜園や農業を営んでいる家族が多い、都会にはない自然環境に特別恵まれていると言う点です。

 

日本においても、食育に熱心な先生も大勢いらっしゃいますが、社会全体の取り組みとしてはかなり後発な方だと思います。

私が小学生の頃、近所のスーパーでこの様な体験型の社会科見学はもちろんありませんでしたし、一流のシェフが学校に来て、興味深いお話をしてくれた事もありません。

外国に住んでみて、初めてこの食の教育についての違いを目の当たりにしたのですが、優れた味覚センスを持つ我々日本人が、今度は日本食材を使って自国の食文化や味覚を学び、正常な味覚、食生活ができる子供を育てる番だと思います。

 

ボジョレー、クリスマス、初もの、年末に向けて騒がしい時期にふと我に返る記事を書いてみました。    

                f:id:yoh0826:20121113200530j:plain